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家づくりコラム


2025/09/26

第5話 間取りの考え方


~暮らしにフィットする空間設計のヒント〜

土地も予算も見えてきたら、いよいよ「どんな家にするか」を考える段階へ。

その中心となるのが“間取り”です。間取りは、家族の動き方や価値観をカタチにする設計図。「かっこいい家」よりも、「心地よく暮らせる家」をつくるために、間取りの考え方を整理してみましょう。

とはいえ、間取りの正解はひとつではありません。家族の数、暮らし方、これからの変化——それぞれに合った答えがあります。

大切なのは、「今の暮らし」と「これからの暮らし」を見つめながら、空間のつながりや使い方を丁寧に考えること。

この回では、動線・ライフスタイル・失敗しがちなポイントなどを通して、間取りづくりのヒントをお届けします。


目 次

1 間取りは「暮らしの動線」を描くこと

間取りは、部屋の配置だけでなく「人の動き」を設計するもの。

朝の支度、帰宅後の流れ、家事のしやすさ、子どもの遊び場——

暮らしの“動線”をスムーズにすることで、毎日のストレスがぐっと減ります。


たとえば、「洗濯→干す→しまう」が一連でできる動線があると、家事がラクに。

「玄関→手洗い→リビング」の流れがあると、帰宅後の衛生管理もスムーズです。


2 家族のライフスタイルから考える

間取りは、家族の暮らし方に合わせて考えるのが基本です。以下のような視点が役立ちます:

共働き → 家事動線の短縮、時短設備の導入

小さなお子さん → 見守りやすいリビング、危険の少ない配置

在宅ワーク → 静かなワークスペース、集中できる環境

週末は家族で過ごす → リビングの広さ、庭とのつながり

→「誰が、いつ、どこで、何をするか」を想像しながら、空間のつながりを考えてみましょう。


3 よくある間取りの失敗と工夫

間取りでよくある悩みや失敗例も、事前に知っておくと安心です。

よくある悩み工夫のヒント
収納が足りない動線上に収納を配置、造作棚の活用
子どもが散らかすプレイスペース+片付けやすい収納
キッチンが孤立する対面式や回遊型で家族とつながる設計
音が気になる寝室とリビングの距離、遮音性の工夫

→「暮らしのクセ」を間取りに反映することで、住み心地がぐっと良くなります。


 4 実例紹介:Dさんご家族の間取り設計

岐南町で新築されたDさんご夫婦は、共働き+保育園児のいるご家庭。

「朝の支度をスムーズにしたい」「子どもを見守りながら家事をしたい」という希望から、以下のような間取りに。

キッチン〜洗面〜クローゼットを一直線に配置

リビング横に畳スペース+おもちゃ収納

玄関からすぐ手洗い場+帰宅動線を分けた設計

→家族の動き方に合わせた間取りが、暮らしの質を高める結果に。


5 まとめと次回予告

間取りは、家族の暮らしを支える“見えない設計”。

動線・空間・つながりを意識することで、毎日の「ちょっとイイ」が積み重なります。

弊社では、間取りのご提案時に「ヒアリングシート」を使って、理想の動線を一緒に描いていきます。

プラン作成は無料で、何度でも納得いくまでじっくりお話を重ねながら進めています。

「こんな間取りにしたいけど、叶うかな?」というご相談も、どうぞお気軽に。

家づくり相談会では、暮らしのヒアリングから間取りのご提案まで、じっくりお話しできる時間をご用意しています。

理想の暮らしをカタチにする第一歩として、ぜひご参加ください。

▶ 家づくり相談会の詳細はこちら

次回(第6話)は、「収納と片付けの工夫」について。

子育て世代が悩みがちな“散らかり問題”を、間取りと収納でどう解決するかを一緒に考えていきましょう。



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