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家づくりコラム


2025/08/19 コラム002 理想の暮らしを描こう

理想の暮らしを描こう

~家づくりのコンセプト設計~


「家を建てたい」と思ったとき、まず浮かぶのは間取りや設備。でもその前に、もっと大切なことがあります。

それは、”どんな暮らしをしたいか”を描くこと。家づくりは、人生のステージを形にするプロジェクトです。

家は、単なる「住む場所」ではなく、家族の時間や思い出が積み重なっていく“舞台”です。

朝の光が差し込むダイニングでの朝食、子どもが走り回るリビング、週末に友人を招いて過ごすひととき——

そんな日常のシーンを思い描くことが、家づくりの第一歩になります。

「どんな家に住みたいか」ではなく、「どんな暮らしをしたいか」。

その視点が、これからの選択をぐっと豊かにしてくれます。


目 次

暮らしの軸を見つける

家族構成、働き方、休日の過ごし方、子どもの成長…。

今と未来を見つめながら、「こんなふうに暮らしたい」というイメージを言葉にしてみましょう。

たとえば:

- 家族の時間を大切にしたい → リビング中心の間取り

- 在宅ワークが多い → 書斎やワークスペースの確保

- 子どもがのびのび育つ環境 → 庭やプレイスペースの工夫

- 友人を招いて食事を楽しみたい → キッチンとダイニングのつながり


理想の1日を描いてみよう

おすすめは、家族で“理想の1日”を想像してみること。

朝の時間、帰宅後の過ごし方、週末の過ごし方などを具体的に書き出すと、必要な空間や機能が見えてきます。

時間帯どんなふうに過ごしたい?どんな空間が必要?
家族でゆっくり朝食をとるダイニングに自然光が入る窓、広めのテーブル
在宅ワークに集中したい書斎スペース、静かな環境、収納付きデスク
子供と遊ぶ時間を持ちたいリビング横にキッズスペース、片付けやすい収納
週末友人とホームパーティー  ウッドデッキ、広めのキッチン、来客用トイレ

実例紹介:Aさんご家族の暮らしのかたち

岐阜県にお住まいのAさんご夫婦は、共働き&2歳のお子さんがいるご家庭。

「朝のバタバタを少しでも減らしたい」という思いから、キッチン〜洗面〜クローゼットを一直線に配置。

さらに、子どもが遊ぶ様子を見守れるよう、リビング横に小さな畳スペースを設けました。

→ 暮らしのイメージが明確になると、間取りの優先順位も自然と見えてきます。


 「ちょっとイイ暮らし」を叶えるヒント

家づくりは、予算や制約もある中での選択の連続。でも、“ちょっとイイ”を積み重ねることで、日常が豊かになります。

- 無垢材の床で、冬でも足元があたたかい

- キッチン背面にパントリーを設けて、生活感を隠す収納

- リビングの一角にベンチ収納+お気に入りの照明で“読書コーナー”

- 子どもが自分で片付けられる高さの棚を設置

→ 小さなこだわりが、暮らしの質をぐっと高めてくれます。


まとめと次回予告

家づくりは、図面や仕様書から始まるのではなく、「暮らしの物語」から始まります。

まずは、家族で語り合いながら、理想の暮らしを描いてみましょう。

それが、あなたの家づくりの“コンセプト”になります。


次回(第3話)は、「土地選びのポイント」について。

理想の暮らしを叶えるために、どんな土地が合っているのか、一緒に考えていきましょう。



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